お正月は年中行事の中でも、もっとも大切したいビッグイベントですね。一年を無事に過ごし、新しい年を迎えられたことに感謝して、家族の安泰を願うお正月。若い人にも知ってほしい、お正月の祝い方、お正月飾りの由来や飾り方、おせち料理など、長く伝えたいお祝いの形や行事など、当サイト管理人の経験も加味してご紹介しています。
お正月はどうしておめでたいの?
お正月は新しい一年の幸せを願うものです。最近では、都心部になるほど「お正月」の雰囲気、風情というものを感じなくなったといいますが、農業や漁業が盛んな地方に行けばお正月は一年で最も大きな行事です。農耕民族である日本人は、年神様を招いて旧年の収穫を感謝し、新年の豊作を祈ります。
なので、時期も収穫が終わってから、次の種まきまでの間、旧暦で祝っており、こうした習慣が自然と根付いていったようです。
お正月の「おめでとう」は、「お芽出度う」を意味しており、こんなところも日本人独特の考え方があるようです。
お正月は若水で邪気払い
若水や福茶って何?ですよね。
こんな言葉を知っている人は、結構なお正月通か、ご年配の方かもしれません。
お正月を自宅で過ごすより、海外やスキー場、温泉に出かける人も多くなり、昔風なしきたりにこだわらなくなってきました。
でもどうでしょう。
今年はコロナ禍の影響で、自宅でお正月を迎える人も多くなりそうです。
なので、今年は古くからのしきたりにのっとって伝統的なお正月を満喫してみるのもおすすめです。
その一つとして「若水」を飲んでからスタートします。
若水とは、元日の朝早く飲む水のことです。
今でこそ、井戸を置いている家庭は少なくなりましたが、昔は元日の朝早く井戸から水を汲んで飲むと若返るとか病気にならないといわれ、口をすすいだり、福茶を点てり、お供え物や雑煮を煮たりしていました。
福茶はお茶碗に昆布、黒豆、山椒、梅干しなどを入れて、熱いお湯を注ぐもので、長寿の薬として、地方によっては今でも習慣として残っています。
お正月は玄関や床の間などにしめ縄などのお正月飾りをつけますが、水道の蛇口に小さな輪飾りをつけている家庭もあります。
こうして、元日の朝早くに蛇口をひねて水を出す水を若水にして、新年のスタートを祝うのもいいでしょう。
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初詣(恵方参り)する
一年の締めになる12月31日から、除夜の鐘の合図とともに新しい年を迎えるカウントダウンがありますね。
そして初詣に出かけるのですが、この初詣についてちょっと解説します。
そもそも初詣(恵方参り)は、その一年の最もよい方角とされる「恵方」やお寺、神社にお参りすることです。
小さい頃は両親と手をつないで、近所の神社に初詣するのが、子供ながらに厳かな気持ちになり、お正月を迎えることがとっても嬉しかった記憶があります。
昔の人は大晦日の晩には、氏子になるお寺や神社にこもって新年を迎えていたそうですが、しだいに元日の未明や、早朝にお参りにするようになりました。
今では恵方の方角に関係なく好きな寺社にお参りするようになり、その初詣のスタイルも年代によって様々です。
初詣といっても元日とは限らず、お正月三が日や、松の内(正月の7日間)までにすませばよいとされています。
年始回りのマナー
お正月の年賀に友人や親族、上司のご自宅へ年始回りをする人もおられるでしょう。
そこで年始回りついて失礼にならないマナーをご紹介します。
特に元日はどこの家でも家族だけでゆっくりしたいものです。なので、元日の年始はさけて、2日から7日の間に訪問するとよいでしょう。
訪問時間も午前中より、午後一時とか二時といった明るい時間帯がベストで、お家の中に上がったら、長居しないで早めに帰るように。それもよほど親しい中でなければ、玄関先で挨拶をすませて失礼するのがマナーです。
場合によっては、お目当ての方が不在のときは、取り次いでくれた方へ名刺だけを渡して帰るようにしましょう。
名刺の右上には「賀正」と記載しておくとベストです。
またお年賀ということで品物を持参する人もいますが、この場合はあんまり高額な品物は慎みましょう。
実用的なタオルや石鹸、お菓子類など相手の負担にならない物にします。
お座敷に上がるように強く進められることもあります。
座敷に通されたら、他の来客と同席になったりしたら、簡単な挨拶を交わして、早めに失礼します。