生田神社(いくたじんじゃ)は、兵庫県神戸市中央区にある神社です。
同じ兵庫県内の廣田神社、長田神社とともに神功皇后以来の歴史を有します。
かつて、現在の神戸市中央区の一帯が社領であり、これが「神戸」という地名の語源となっています。地元では「生田さん」として親しまれており、初詣時期にはもちろん、それ以外の時期にも参拝客が絶えません。
201年に神功皇后の三韓外征の帰途、神戸港で船が進まなくなった為、神占を行った所、稚日女尊が現れ「吾は活田長峡国に居らむと海上五十狭茅に命じて生田の地に祭らしめ。(=私は”いくた”の”ながさの国”に居りたいのです。”うなかみのいそさち”に命じて生田の土地に祀らせて欲しい)。」との神託があったと日本書紀に記されています。
当初は、現在の新神戸駅の奥にある布引山(砂山(いさごやま))に祀られていました。799年の大洪水により砂山の麓が崩れ、山全体が崩壊するおそれがあったため、村人の刀祢七太夫が祠から御神体を持ち帰り、その8日後に現在地にある生田の森に移転したといわれています。
平城天皇の806年(大同元年)には「生田の神封四十四戸」と古書には記され、現在の神戸市中央区の一帯が社領であった所から、神地神戸(かんべ)の神戸(かんべ)がこの地の呼称となり中世には紺戸(こんべ)、近年に神戸(こうべ)と呼ばれるようになったようです。
社殿は、1938年(昭和13年)の神戸大水害、1945年(昭和20年)の神戸大空襲、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災など何度も災害等の被害に遭い、そのつど復興されてきたことから、「蘇る神」としての崇敬も受けるようになっています。
鳥居の向こうに楼閣、本殿がありますが、他にも脇社として蛭子神社および稲荷社、弁天池などがあります。
境内北側に鎮守の森が広がっており「生田の森」と呼ばれています。
住所:兵庫県神戸
交通アクセス
市中央区下山手通1丁目2-1
三宮駅
阪急神戸線・神戸高速鉄道東西線
阪神本線
神戸市営地下鉄西神・山手線
神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)
三ノ宮駅 – JR西日本神戸線
三宮・花時計前駅 – 神戸市営地下鉄海岸線
それぞれ北西方面へ徒歩数分。