2015年に北陸新幹線が開通し、東京から最速2時間ちょっとで富山県まで行けるようになりました。
日本海に面しながら、隣には飛騨山脈や北アルプス山脈がそびえる自然の宝庫なのです。
岐阜県との県境にあるおわらの里、越中八尾は、飛騨山脈に属する8つの山の裾野に細長く広がっています。
そのなかの旧町と呼ばれる地域は、山の傾斜に沿って石を積み上げた坂の多い町。
日本の道100選の諏訪町本通りや、道の両脇を流れる伝統的な水路を流れる水の音など、古きよき町並みが生きています。
このおわら風の盆は9月の頭に旧町の東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町、福島地区で行われます。
阿波踊りやねぶた祭りと違い、それぞれの町で行うのが特徴。
地元の人々との距離が近いので、町の風情を楽しんだり、土地の文化を味わうことができるのです。
風の盆というの名は、この土地の地形上、秋のはじめに強い風が吹くことに由来しています。
この風をしずめるための祈りの舞いがおわら踊りです。
目深に編笠をかぶった踊り子たちが町を踊り流す様子は、実に優雅。
きらびやかに飾りたてる装飾品や、力強い太鼓のリズム、歓声を上げる観客はひとつもありません。
そこにあるのは、古くから続く町の由緒ある踊りとおわら節のみ。
踊りの種類は3つ。踊りのメインとなる町流しや輪踊りでは豊年踊り、男踊り、女踊りを見ることができます。
豊年踊りは、老若男女問わず全員が踊るのに対して、男踊りや女踊りは四季踊りとも呼ばれ、季節に合わせて所作が異なります。
女性の衣装は、浴衣に黒帯、赤い帯留めですが、浴衣の色は町ごとに様々です。
草履は赤い鼻緒が特徴です。
飾り気のない、伝統的な踊りを象徴するかのような衣装は、祭りの雰囲気を象徴しています。
全11支部の踊りを一度に見ることはできません。
しかし、おわら演舞場でなら支部または6支部の踊りを同時に見ることができます。
各支部が趣向を凝らした舞台は必見です。
- 主な演目
9月1日、2日町流し・輪踊り15~23時(17~19時は休憩)、踊り方教室14~16時
(曳山展示館にて) おわらステージ17時~、おわら演舞場19~21時(5~6支部)
9月3日町流し・輪踊り19~23時、踊り方教室14~16時(曳山展示館にて)、おわらステージ17時~ おわら演舞場 指定席3500円 自由席2000円 - みどころ
各町内で町流しや輪踊りが行われます。通りの道が細いので、踊りを間近かで見られるのでオススメです。
越中八尾駅から演舞会場方面へ歩いていくと、ところどころで町流しに遭遇します。
各町の踊りを見くらべるのも楽しみ方のひとつですよ。
祭りの概要(アクセス・宿泊)
開催日:9月1~2日 15時~23時 3日 19時~23時
住所:八尾町旧町 駅前地区
交通:JR越中八尾駅かた徒歩すぐ
問い合わせ:越中八尾観光協会 076-454-5138
宿泊:宮田旅館 076-455-2011(こちらから>>じゃらんで宿泊予約できます)