本州の最北に位置する青森の地に、日本全国から300万人もの祭り好きが集まるねぶた祭り。
8月初旬になると、東北一帯では、仙台七夕まつりや盛岡さんさ祭り、秋田竿燈まつり、山形花笠まつりなど、さまざまな祭りが催されます。
その中でも、ひときわ力強く勇ましさを感じることができる祭りがねぷたた。
もともと起源をたどると諸説あるようですが、中国の七夕祭と津軽の習俗や行事が一体化したもの。
時代とともに変化をとげて、現在のねぶたになっているようです。
2日~6日までの5日間は夜間のみの運行。青森駅を出て新町通りをまっすぐ進むと、八甲通りにぶつかります。
ここから平和公園通りまで進み、右折。国道4号線をまた右へ。
八甲通りまで来たらまた右へ。と、このルートを周わります。
最終日の7日は昼間も運行。その熱気を巻き込み夜の花火大会と海上運行で祭りはクライマックス。
約3カ月もかけて作られる巨大な灯篭。
歴史的な物語などを題材にしたねぶたが約20台も集い、青森の夜を色とりどりに彩る様から、誰もが目を離せなくなります。
今でこそ、ねぶたのサイズに、規定はありますが、明治時代にはもっと背の高いねぶたが街を練り歩いていたのだとか。
当時は、紙と竹、そしてロウソクで作られていたねぶた。
それから昭和ヘ時代が移ると、ロウソクの代わりに電気を使うようになり、そのサイズも小さくなっていったのです。
とはいっても、青森のねぶた祭りは圧倒的なスケールですよね。
ただ、この祭りのたのしみは見るだけにとどまりません。
”ハネト”になれば、どなたでも参加できるんですよ。
方法はいたって簡単で、衣装を身につけて、お囃子のリズムに合わせて片足で2回ずつ跳ねるだけ。
衣装はレンタルもできるので、見ているだけでは物足りないという方は、ぜひ全身で祭りを体感してください。
思う存分ねぶた祭りを堪能したら、青森駅前の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へどうぞ。
祭りの歴史をはじめ、制作技術や題材の移り変わり、さらに世界へと発信していくねぶたの様子を知ることができます。
祭りに出陣した5台の大型ねぶたを1年中展示しているので、旅の途中に寄り道してみてもいいかもしれません。
■みどころ
団体に所属していなくてもOK。事前の登録や当日の受付もなく、レンタル衣装屋で着付けをしてもらえばそのまま参加できます。
祭り当日は、ひとつのねぶたに約千人~ニ千人のハネトが従います。
パレードを先導するミスねぶたも見逃せませんよ!
メイン通りいっぱいに人が集い、たのしみながら祭りを盛り上げますから!
■ねぶた祭りの概要
日時:8月2日~6日 19時10分~21時
7日 13時~15時、19時15分~21時
住所:青森市中心部
交通:JR奥羽本線・青い森鉄道「青森駅」から徒歩約10分
問い合わせ:青森ねぶた祭り実行委員会事務局 電話017-723-7211
主な演目:2・3日、子供ねぶた約15台、大型ねぶた約15台運行
4~6日、大型ねぶた約20台の運行、ねぶた大賞他各賞の発表。
7日、大型ねぶた約20台の運行、青森花火大会、ねぶた海上運行(受賞したねぶたを中心に5台)