赤い糸と白い糸で縁が結ばれるという、下鴨神社は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)とも呼ばれ、歴史は古く京都の社寺でも最も古い部類に入ります。
京都観光にリストアップしたい下鴨神社
神武天皇の御代に御蔭山に祭神が降臨したと伝えられます。また、崇神天皇7年(紀元前90 年)に神社の瑞垣の修造が行われたとの記録があり、この頃の創建ではないかとの説があり、一説には、天平の頃に上賀茂神社から分置されたともされます。上賀茂神社とともに奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けておりました。
平安遷都の後はより一層の崇敬を受けるようになり、大同2年(807年)には最高位である正一位の神階を受け、賀茂祭は勅祭とされました。『延喜式神名帳』では名神大社に列し、名神・月次・相嘗・新嘗の各祭の幣帛に預ると記載されています。弘仁元年(810年)以降約400年にわたり、斎院が置かれ、皇女が斎王として賀茂社に奉仕しました。
下鴨神社の境内は、平安京以前の原生林の植生を今に伝える森の中央にあります。
木々が生い茂る表参道に入ると空気がひんやりと澄んできます。ここからが神の領域ということでしょうか。
さらに奥に進むと縁結びの神として知られる神皇産霊神(かみむすびのかみ)を祀る相生社が、下鴨神社の赤い楼門の手前に姿を現します。
素敵な出会いを成就させてくれるご神木
相生社の小さな社の脇にあるのが”連理の賢木”で、地面から伸びる2本の木が途中で交わる不思議な木で、神皇産霊神の力が強すぎて1本になった、と伝えられています。
さらに驚きなのが、この木が老木になると森のどこかに自然に後継ぎの木が出てくるそうです。
強力なパワースポットですね。
これは「鴨の七不思議」として京都で語り継がれているもので、現在の御神木は4代目になるそうです。
御神木には鈴緒が2本かかっているので、縁結びを願う男女で参拝するなら、一緒に鳴らして良縁を祈願してみましょう。きっとご利益があるはず。
相生社では、この霊験あらたかな連理の木の賢木の周りを巡り、縁結びを祈願する特別な絵馬奉納作法があります。
まず、絵馬に願い事を書いて、願いを込めながら赤と白のひもをしっかり結びます。
その絵馬をもって社の正面に進み、願いごとを念じながら社殿と御神木の周りを3度巡ります。
そして3度目の途中で、絵馬を絵馬掛けに奉納し、正面に戻って、ニ礼ニ拍手一礼をして相生社と連理の賢木にお参りするというものです。
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アクセス
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
電話:075-781-0010
参拝:6時30分~17時30分 季節により異なる
拝覧料:無料
京阪、叡山電鉄出町柳駅から徒歩8分、市バス「下鴨神社前」「糺の森」下車すぐ