天保6年(1835)の建築で、現存する日本最古の芝居小屋として国の重要文化財に指定されており、歌舞伎役者による公演が毎年盛大に行われます。
江戸時代中頃から金毘羅信仰が全国的に高まり、年3回(3・ 6・10月)の「市立ち」の度に仮設小屋で歌舞伎などの興行を行っていました。
しかし、だんだんに門前町の形態が整ってくるにつれて常小屋の必要性と、また一方その設置を望む多数の庶民の声を反映し、高松半寺社方より許可を契機に、当時、大阪三座の一つ大西芝居(後の浪花座)を模し、富籤(現在の宝くじのようなもの)の開札場を兼ねた定小屋として建てられました。
>
小屋の名称は所有者が変るたびに変更し、明治33年に「金丸座」と改名した後は現在でもこの愛称で親しまれています。
昭和45年に「旧金毘羅大芝居」として国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年間の歳月をかけて現在の場所に移築復元ししました。(元の場所は、現在琴平町歴史民俗資料館が建っているところです)
昭和60年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催され、四国路に春を告げる風物詩となっています。
平成15年度に復原及び耐震構造工事(平成の大改修)が行われ、併せて調査中に発見された痕跡を検証し、これらの判明した「ブドウ棚」と「かけすじ」 を復原し、より江戸時代の情緒あふれる姿に再現することができました。
■所在地: 〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町乙1241 TEL(0877)73-3846
■アクセス:
・電車: R琴平駅、琴電琴平駅から徒歩15分くらい
・自動車: 高松自動車道善通寺ICから国道319号を8km南下すると金比羅の門前町にたどり着く。
道が狭く駐車場が少ないので注意。