熊野は、古代から全国の死者の魂が集まる聖地として知られルパワースポット。
熊野詣の由来と特徴
蟻の熊野詣といわれるほどにぎわった歴史を持ち、今でも熊野は、那智の滝はもちろん、熊野本宮大社、速玉大社、那智大社、青岸渡寺と、パワースポットだらけです。
深く豊かな森と清らかな滝の水、明るい陽光。それらが熊野のパワーの源泉といえましょう。
その「神の里」に詣で、漂う霊気にひたり、神々の恵みを得ようとして、古代から多くの人々が熊野へ、そして那智山へ参詣されています。
北方の吉野が男性なら、熊野は女性的な包容力に満ちていいます。
特におすすめは、那智の滝(写真)をはるかに望む那智大社と青岸渡寺の境内。この2つは背中合わせになっていて、その間にまるでトトロが住んでいそうな巨大な楠の木がそびえています。
滝壺の深さは10m。南方熊楠によると大滑落岩塊のため三分の一強埋もれてしまったそうで、昔はもっと広く深かったのが、滝の上の原生林を濫伐したために岩石が落下し、滝壷が埋もれて現在のように小さく浅くなってしまったらしいです。
ここから望む、熊野滝に昇る朝日には、絶大な癒しのパワーが秘められています。
熊野那智大社の行事
「那智の火祭」は毎年7月14日に斎行される当社の例大祭で、もとは旧暦6月14日に斎行されていた神事であり、豪壮な松明の燃えさかる御火の神事から「那智の火祭」と名づけられたものですが正式には「扇会式」または「扇祭」と呼ばれています。
祭の主体である扇神輿は幅1メートル、長さ6メートル程の細長い框に赤緞子を張り、金地に朱の日の丸を描いた扇を組み合わせ、9ヶ所に計32本、白銅鏡八面、それに「光」「蝶の鬚」「緑松」「桧扇の花」などを飾り付けます。その型は「那智の大瀧」を表しており、市野々地区の氏子の人々が御奉仕いたします。
年中行事
期間 | 行事 |
1月8日 | 牛王神璽祭 |
2月3日 | どんど焼き |
3月1日 | 熊野川川舟下り |
4月13~15日 | 熊野本宮大社例大祭 |
7月14日 | 那智の火祭 |
8月中旬 | 熊野の花火 |
9月中旬 | みこし海中渡御 |
10月21日 | あげいん熊野詣 |
11月14日 | 紅葉祭 |
12月31日 | 那智の滝・三重塔ライトアップ |
熊野那智大社への宿泊案内と交通アクセス
【宿泊案内】インターネットから予約できます。
神熊野那智大社参拝後には、全室海が見える島の温泉中の島でゆったりと。潮騒を聞きながら浸る露天風呂「紀州潮聞之湯」は旅情満点。山上遊歩道の散策や玄関桟橋で魚釣りも楽しめます。
お湯の中から太平洋を一望できる大洞窟温泉ホテル浦島で。
【交通案内】
・住所:〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
・TEL0735-55-0321
・JR紀伊勝浦駅からバス、神社お寺前駐車場下車徒歩10分
・宝物殿:入館料 200円(8時30分~16時30分 )