女将が教える温泉宿に宿泊した際の入浴マナー

温泉マナー
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日本古来から親しまれている温泉は気軽に遊ばれる観光地でありながら、日本文化のしきたりやマナーがあります。温泉を利用するユーザーとして温泉をより一層楽しむために押えておきたい旅館の常識と、スマートな気づかいの仕方を温泉旅館女将さんがQ&Aでわかりやすく紹介します。心和む和風宿で、粋なゲストになって思う存分を温泉をお楽しみくださいね。

旅館の利用法

渋滞にはまって到着が遅れそう!宿への連絡は必要ですか?

温泉宿泊予約は、事前に連絡した装着時間を2時間経過した場合、キャンセルしたものとみなされることが多いようです。やむを得ない事情で予定より到着が遅れそうになったら、今どこにいてどんな状況なのかを宿ヘ必ず連絡しましょう。温泉では祝日や季節によって交通渋滞が考えられ到着時間が予想できない場合もあります。現地の情報に詳しい温泉旅館の人へ相談すれば目安を教えてもらえることも。基本的に、宿へは夕食時までに着くのが常識です。

部屋食の後片付けは必要?

温泉旅館では部屋食ができる宿が多くあります。部屋で食事をした後は食べ散らかしを直す程度に片付けて、部屋係の人を呼びましょう。
使い終わった食器はまとめておくとお行儀がよさそうですが、漆塗りの和食器などは重ねると傷がつく恐れがあります。また、係の人には片付けの段どりがあるので、混乱を招かないようにそのままにしておくのがベストですね。空き缶や空き瓶などをまとめてごみを片付ければ、あとは、宿にお任せして大丈夫です。

お酒やおつまみを持ち込むのはNG?

温泉旅館をはじめ宿泊施設への飲食の持ち込みについては、チェックイン前に確認することを心がけましょう。食中毒など、保健衛生上の観点から禁止している宿がほとんどですが、宿によってはOKしてくれるところも。その場合、持ち込み料がかかることがあるので、各宿の規定に従って料金を払うことですね。無料で持ち込みができる宿でも、氷がかりを何度も宿の人に頼むなど常識のない行動は避けましょう。(常識ある大人として振舞いましょう)

旅館フロントは24時間営業?

一日中フロントに人がいるホテルと違って、ほとんどの旅館には営業時間があります。
用事を頼む場合は、できるだけ22時頃までにすませておくようにしたいもの。それより
遅くなるようなら、チェックイン時に前もって営業時間の確認をしておきましょう。
また温泉に限らず10時~14時過ぎまでを休憩時間としている旅館が多く、従業員の人が少なくなるようです。用事がある時は探すより電話するのがベターですよ。

心づけはどんな時に渡せばいいの?

温泉旅館、ホテル問わず、日本の宿泊施設は料金の中にサービス料が含まれているので、チップや心づけは不要です。それでも、部屋係の人へ特別な用事を頼んで手間をかけてしまう場合や、滞在中お世話になり感謝の気持ちを伝えたい時に、さっと渡せるとスマートですね。
金額に決まりはありませんが、宿泊泊料金の1割ほど、1000円~3000円程度を目安にして。かわいいポチ袋などを用意しておくと便利ですよ。
温泉マナー

入浴マナー
タオルや手ぬぐいを湯船に入れるのは絶対にNG。使用後のタオルには石鹸分や雑菌がついていたり、新品のタオルも糊で加工されている場合があり、お湯を汚す原因になります。
また、髪の毛が湯船に入らないように、髪の長い人は束ねて入浴をしましょう。体を拭かないで脱衣場を歩きまわるのもマナー違反。大浴場はみんなで使う場所なので、使用後は湯桶をふせて水を切るなど、次に使う人への気遣いを忘れずに。

温泉の髪の毛のマナー

タオルを湯船につけないというのが温泉のマナーですが、髪の毛も同じように湯船につけるのはマナー違反です。
髪毛を洗った後でも、シャンプーやリンスの成分が入って衛生面で良くありません。

また、見ている側からしても湯船に髪の毛が入っているのを見ると、あまり気持ちがいいものではありませんから、髪の毛はまとめてから入るようにしましょう。
たまに髪の毛を湯船につけないのは髪の毛を濡らさないためと考えている方もいるようですが、湯船を汚さないためですからね。

髪の毛をまとめる方法としては、バスキャップやタオル、ゴム、クリップで押さえるのがいいでしょう。
タオルで髪の毛をまとめる方が多いですが、まとめていれば必ずしもタオル使う必要はありません。

また、上記は髪の毛の長い女性に多い注意ですが、男性の場合は潜ったりして髪の毛を湯船につけるのがマナー違反です。
特に小さい男の子が潜って泳いでいることが多いですが、泳ぐこと自体マナー違反ですので、もし小さいお子さんと一緒に温泉に入るときは泳がないように注意しておきましょう。
些細なことがトラブルのもとになってしまいますからね。

温泉のタオルマナー

温泉は自宅の浴場と違って公共のものですからマナーが必要です。
マナーは温泉にくる回数の少ない若い人だけではなく、温泉に慣れているご年配方も実はマナー違反をしていることがあります。

温泉の入浴マナーの一つが「入浴時のタオル」。
タオルは浴槽の中にはいれず、自分が湯船に入るときは置いておきましょう。

特にタオルのマナー違反は若い方に多く、自宅のお風呂感覚で入ってしまうようです。
体を洗った後のタオルはいくらすすいでも、垢や石鹸が付いてしまっているので、湯船につけるとお湯を汚してしまいます。

湯船からでるときにタオルで体を拭く前に温泉のお湯につける方もいますが、これもマナー違反なので注意してください。
体を洗う場所の蛇口からでるお湯でタオルを洗ってから体を拭きましょう。

バスタオルも体を隠すために巻きたいという方がいますが、基本的にマナー違反です。

しかし、混浴のお風呂のように施設側が「バスタオルOK」としているところであれば、バスタオルを巻いたまま入浴してもマナー違反ではありません。

脱毛後に温泉に入ってはいけない

脱毛後には温泉に入ってはいけないことを知っていましたか?
最近では若い人でも「休日は温泉に行くのが好き」という人も多いですが、そういった方には特に注意してもらいたいですね。

なぜ、脱毛後に温泉に入ってはいけないのかというと、脱毛によって肌にダメージを受けているからですね。
脱毛は照射することによって脱毛するのですが、そのとき肌にも普段がかかっています。
自宅のお風呂ならば特に入っても問題ないのですが、温泉だと単純にお湯であったまるだけではなくいろいろな効能もありますよね?
その効能与えてくれる成分が肌には負担になってしまうので、脱毛後は温泉に入ってはいけないと言われているわけです。

また温泉は不特定多数の人が入るものです。
衛生面を考えてもダメージを受けている肌にとっては負担になってしまいます。

脱毛サロンに行けば注意事項として「脱毛後1週間は岩盤浴・温泉は控えてください」と言われるのですが、「自分は脱毛後に痛みや赤みが出ないから大丈夫だろう」と思って温泉に入ってしまうわけですね。

私の友人は全身脱毛が福岡でできる安い脱毛サロンをネットで探して行っていましたが、1週間もしないうちに温泉に入ったら「ヒリヒリする」と言っていたので、やはり脱毛サロンで言われたことはちゃんと守るべきですね。
せっかくリラックスできる温泉ですから、しっかりと肌のダメージがなくなってからはいりましょう。

正しい温泉の入浴方法

1:入浴前のかけ湯の2つの意味

湯船に入る前にかけ湯をするのは、「これからお風呂に入る」というサインです。
これをしないで入ると、血管が急激に広がり、血圧を下げてしまいます。
血管をゆっくりと広げることが体への負担を減らします。基本的にかかり湯は簡単に洗い流す程度でOK。またシャワーや桶は他人に水がかからないよう、座った状態で静かに、それが大人としてのマナーです。

2:まずは半身浴でゆっくりとつかる 

温泉の水圧は思った以上に強く、肩までつかってしまうと肺が押されすぐに疲れてしまいます。ます、理想的なスタイルとして半身浴をオススメします。
半身浴は、最初のうちは物足りなく感じるかもしれませんが、温められた血液は循環するのですぐポカポカに。ゆっくりつかることによって、リラックス効果もバッチリ。

3:温度に応じた入浴にマッサージをプラス

湯船につかる回数は、一度の入浴につき2回が目安。入浴時間は42℃以上の熱めのお湯なら10分程度、37℃~39℃位のぬるめなら20分程度でしょう。
お湯につかると体力を消耗しますので、無理は禁物です。
また、入浴中にマッサージなどを取り入れるとさらに血行が良くなり温泉効果が高まります。

4:上がり湯はせずひざから下に水をかける程度

湯船から上がる際は入る時と同様、静かに行うのがルール。桶や洗い場が汚れてないかもチェックしましょう。そして、成分を肌になじませるために、湯上りのかかり湯はしないほうが良いといわれます。
ただし、泉質によっては肌が負けてしまう場合もあるので、刺激を感じたらかかり湯で温泉を洗い流しましょう。また、ひざから下に冷水をかければ、湯冷め防止にもなります。

5:失われた水分はしっかり補給

温泉に入ると、たくさん汗をかいたり利尿作用が促進されます。これによって体の中の水分が減少し、脱水症状に陥る場合もあります。
湯上りにはお茶や水をのんで水分を補給しましょう。
また、化粧水は汗がひいて角質が潤っているうちにつけると効果的。
温泉成分と化粧水の両方が肌に浸透し、潤いは更にアップ。

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