※当ページのリンクには広告が含まれています。
恋の情念をあますところなく踊り描く大曲「娘道成寺」
正式名称を「京鹿子娘道成寺」という女形舞踊の定番です。
ひとりの女形が恋にまつわるさまざまな女性の姿を踊りわけます。
【あらすじ】
女形のおどりの最高峰。
紀州の名利・道成寺には安珍・清姫の悲恋の仮説が残ります。
旅の宿で一夜のちぎりを交わした相手・清姫をふった、美男の僧・安珍。
追いすがる清姫から逃れて、道成寺の鏡の中へ身を隠します。
清姫はおそろしい大蛇と化して、鏡にとぐろを巻くと、自ら恋のほのおと化して、鏡もろとも安珍を焼き尽くしてしまいます。
ついには、鏡にとりつき、あのときの大蛇のごとく、うろこの絵柄のふりそでをきらめかせながら、僧たちを眼光するどくにらみつけるのでした。
玉三郎、菊之助など、うつくしい女形の魅力が舞台にあふれる名作舞踊です。