大阪松竹座は、大正12年(1923年)日本初の洋式劇場として誕生しました。
テラコッタを使用したネオルネッサンス様式の正面大玄関の特徴あるアーチを持つ劇場建築は1923年(大正12年)に竣工。その後、松竹楽劇部(後のOSK)の本拠地となり、大正15年(1926年)4月には、以後恒例となるレビュー『春の踊り』の第一回公演が行われました。
松竹楽劇部をメインに、海外の舞踊団、俳優による実演も行われ浪速の新しい文化の拠点となっていきました。
以後戦前は洋画を中心に、戦中と戦後すぐには邦画封切館として興行、そして、昭和27年(1952年)7月からは洋画封切館として再発足、数々の名作を上映し、平成6年(1994年)5月洋画封切館としての歴史の幕を閉じました。
そして、平成9年大阪松竹座の新築開場記念式典が2月26日、盛大に開催されました。
現在では、557席の椅子と壁、床面は赤を基調として日常性から遊離した演劇空間を演出しています。
本花道は勿論のこと仮花道の設置、オーケストラ使用時はピットも出来るよう設計されています。
また、天井埋め込み式宙乗りレールが2基用意されています。
緞帳が上がると無節の国産檜で張られた舞台が目に入ります。
廻り舞台の中では、転換をスピーディーに行う大小7基の迫りが内蔵されています。
また、スッポンは2分割されていて「伽羅千代萩」などの狂言によって活躍します。
■総座席数: 1,033席
■所在地: 〒542-0071大阪市中央区道頓堀1-9-19 TEL:06-6214-2211(代)
■アクセス
・地下鉄 御堂筋線・四つ橋線・千日前線 なんば駅[14番出口]より徒歩1分