知恩院(ちおんいん)は、京都府京都市東山区にある浄土宗総本山の寺院。縁結びとしても人気のパワースポットで、春や秋は観光客でにぎわい、近年は外国人の観光客にも人気です。京都にあり国宝や重要文化財も多く、見どころも多い寺院です。
この記事の目次
知恩院の特徴やパワースポット
本尊は法然上人像(本堂)および阿弥陀如来(阿弥陀堂)、開基(創立者)は法然。
浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられた寺院で、現在のような大規模な伽藍が建立されたのは、江戸時代以降である。徳川将軍家から庶民まで広く信仰を集め、今も京都の人々からは親しみを込めて「ちよいんさん」「ちおいんさん」と呼ばれています。
境内
境内には、国宝の御影堂(本堂)、三門や重要文化財の勢至堂などが建ち並んでいます。
浄土宗徒であった、徳川家康は、1608年から知恩院の寺地を拡大し、諸堂の造営を行いました。その後、2代将軍徳川秀忠に引き継がれ、現存の三門は元和7年(1621年)に建設された最大の木造の二重門です。
寛永10年(1633年)の火災で、三門、経蔵、勢至堂を残しほぼ全焼しましたが、、3代将軍家光のもとでただちに再建が進められ、寛永18年(1641年)までにほぼ完成しています。
三門をくぐり、石段を登った先に本堂があります。
法然上人の像を安置する本堂は、三代将軍家光によって1639年に再建されました。
本堂は三門とともに国宝に指定されています。
境内東側、石段を上がった先の小高い場所に本地堂とも呼ばれる勢至堂があります。
建立当初は本堂(御影堂)でした。
安置する本尊勢至菩薩坐像は鎌倉時代の作で、2003年に重要文化財に指定されています。
勢至菩薩を本尊とする堂は他にほとんど例を見ませんが、、浄土宗では法然を勢至菩薩の生まれ変わりとしており(法然の幼名は「勢至丸」であった)、法然の本地仏として造立されたものと思われます。
阿弥陀堂は、本堂の向かって左に東面して建ち、本尊阿弥陀如来坐像を安置しています。
宝仏殿は、本堂の南側に北面して建つ寄棟造の仏堂。平成4年(1992年)の建立で、内部には阿弥陀如来立像と四天王像を安置しています。
権現堂は小規模な仏堂。内部には知恩院の造営に関わった徳川三代(徳川家康・秀忠・家光)の位牌と肖像画を安置しています。
山亭庭園は、京都市街を一望できる眺望のよい場所にあります。
庭園は江戸時代末期の造営の枯山水庭園。
法然上人御廟は、法然上人の死後、門弟たちの手によって勢至堂の東に建てられたもので法然の遺骨を納めています。知恩院にあって、喧騒から隔離された祈りの空間となっている所です。
■住所:京都市東山区林下町400
■TEL:075-531-2111
■拝観:9時~16時30分 無休
■アクセス:京阪電車・祇園四条下車徒歩約14分、阪急電車・四条河原町下車徒歩約15分
地下鉄東西線東山徒歩約8分 市営バス知恩院前下車約5分