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江戸歌舞伎の大スターは「荒事」と呼ばれる勇壮な作品を得意とする市川團十郎。
一方、上方歌舞伎の大スターは、「和事」と呼ばれる細やかな情愛を描く作品を得意とする坂田藤十郎と、人気俳優もそれぞれ土地の好みを反映しています。
人口の男女比率で圧倒的に男性が多い江戸では、男性好みが優先されるため、命がけで闘う豪傑が活躍するヒーローもの、男が憧れる男の物語が大人気でした。
一方商人の多い上方では、庶民生活に密着した物語、町人が主人公の恋愛物が人気です。
そこで描かれるのは、愛に生き恋に死ぬ男なのです。
江戸と上方ではずいぶん違うのですね。