現在の今宮神社は、994年(正暦5年)船岡山で御霊会が行われた後、1001年(長保3年)5月に現在の場所に神殿が造営されて3柱の神が祀られたのが始まるとされますが、現在の場所には創建年代については不明ですが、古くから疫病の神とされるスサノオを祀る社(現在摂社疫神社)があったといいます。
御霊会は今宮祭とも呼ばれ、平安時代末から鎌倉時代初期にかけて禁止された時期もありましたが、1284年(弘安7年)には正一位の神階が与えられ、江戸時代には社領として50石が与えられました。
京の三奇祭の一つ「やすらい祭」で知られる今宮神社は、鎮疫、健康長寿の杜、西陣の氏神としても有名ですが、近年は「玉の輿」の語源ゆかりの地として、開運良縁を求める人が訪れるパワースポットです。
玉の輿は、京都西陣の八百屋に生まれた「お玉」が徳川3代将軍家光に見染められて側室となり、5代将軍綱吉の生母として大奥で権威を振るい、桂昌院として従一位まで上り詰めたことから「玉の輿」と言うことわざが出来たとの説があります。
桂昌院は京都の寺社の復興に力を注いだが、氏神である今宮神社の復興にも力を入れ社殿を修復して四基の鉾を寄進したと言われています。
お玉さんの良縁開運にあやかろうと、本殿で玉の輿を祈願する参拝者は多いですね。
彼女たちが願懸けをするのが、「阿呆賢さん」と呼ばれる神占石です。
平たく丸いこの石は、叩いたり突いたりすると重くてビクともしないのですが、なでたり拝んだりすれば軽々持ち上がるといわれる霊石です。
3回なでてかるく持ち上がれば良縁の兆しありです。
住所:京都市北区紫野今宮町21
電話:075-491-0082
アクセス
京都市営バス46系統「今宮神社前」「船岡山」下車すぐ
参拝:自由 社務所 9~17時
参拝料:なし