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世話物歌舞伎狂言の代表作。
華やかに舞台を彩る、白波五人男や弁天小僧が聞かせる有名な七五調の名台詞などなど、見どころたっぷりの内容で、歌舞伎の演目の中でも代表作のひとつです。
七五調のせりふを自在に活かす名手・河竹黙阿弥が筆をふるった、ゆびおりの人気作品。
白浪は、中国がルーツの、「盗賊」をあらわす歌舞伎のキーワード。
白浪五人男、つまり五人の盗賊チームが、それぞれの個性を、舞台せましとまき散らす。
【あらすじ】
浜松に生まれ、東海道をまたにかける大泥棒・日本駄右衛門。
ただし、盗みはすれど、非道はせず。五人男のリーダー。
江ノ島の弁財天のお稚児さんが、悪の道へとふみ入ったのが、弁天小僧菊之助。
女に化けた美人局はお手のもの。
ガキのころから手クセが悪く・・・何かにつけてこれが気まり文句の忠信利平。
月の武蔵の江戸育ち、が自慢。
武家のお小姓が身を持ち崩した赤星十三郎。
ユニセックスな色気の持ち主。赤星、にちなんで衣装には、北斗七星の絵。
浜育ちの野生児。南郷力丸。弁天小僧の兄貴分。
五人男が船で行動するときは、彼が船をこぐ。
振袖姿のお嬢様に化けた弁天小僧の、呉服店・浜松屋での、ゆすりたかり騒動はとくに有名。「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名ぜりふが痛快。
「月もおぼろに白魚の・・・・こいつぁ春から縁起がいいわぇ」の三人吉三と白浪劇の双壁をなす。