初夏になると、博多の和菓子屋さんで目にするのが、「博多水無月」ののぼり。
水無月といえば、京都の人気和菓子ですが、博多の和菓子が博多水無月。
水無月って何?と思いますよね。
昔は夏を越すことが一大事と考えられていて、1年の折り返しにあたる、6月30日に行われる神事「夏越祓(なつごしのはらえ)」では、半年間の罪やけがれをはらい、残り半年の無病息災を祈願します。
京都では、この日に白い外郎の上にあずきを載せた三角形の菓子「水無月」を食べれば、厳しい夏を乗り切ると言われているのです。
「博多水無月」が誕生したのが、1999年。京都で和菓子作りの修行を重ねた経験をもつ「富貴」の社長さんが福岡でも「水無月」を販売したいと思ったのがはじまり
最初、自分の店で京都風の水無月を販売したものの、福岡の人にはういろうの食感がいまいちだったようで不調に。
そこで、目をつけたのが、わらび粉を使った「わらびういろ」。そこから、研究・開発していき福岡人の舌にあう新しい水無月が誕生したのです。
博多水無月は、わらび粉とあずきを原料にしたつるんとして、笹で巻いた和菓子。
見た目も涼しく、初夏の定番和菓子としてぜひ賞味してほしいですね。
と言っても、限定商品だけに、どこでも売っているわけではありません。
まずネット通販では買えない、どこにあるのか、あちらこちら探してみると・・・。
ありました、博多阪急や福岡三越、天神の左衛門で購入できます。
他にも福岡で販売している店舗がいくつかあるので、福岡を訪ねた時に立ち寄ってみると新しい発見があるかもです。